遺言書の紙と鉛筆

遺言書の紙と鉛筆

遺言書を作成するには、記載するための紙と、書くための筆が必要になってきます。紙や筆について、制限されていることは基本的にはありませんが、本当に効力を持っているような状態にしておかないと、全く意味の無いものになったり、改ざんされてしまう可能性があります。それを避けるために、筆の選び方についてはしっかり考えて、なるべく消されないようなものを選んでください。

紙については、ノートの切れ端などでも十分に使えるので、特別いいものを用意して書かなければならないということはありません。問題は筆の方で、鉛筆のように消すことが出来るものは、利用すると後から消されてしまい、それが遺言として扱われてしまうこともあります。鉛筆はなるべく避けるようにして、出来ればボールペンやマジックペン、筆などのように、消すことが絶対にできないものを選ぶことになります。

本当にその遺言を伝えたいと思っているなら、鉛筆という選択肢は最初から外すことになります。それ以外のもので、消すことが困難なもので、紙に書いていくことになります。しっかりしたものにしたいなら、遺言書に対応している紙を利用するか、専用のキットなどを購入すると問題が起こりません。

遺言書の時効

遺言書の時効

被相続人が死亡した際に遺言書があれば、基本的にその遺言書の内容通りに遺産を相続する人間が決まったりその分配が決まっていきます。遺言書の効力というのはとても強いものになりますので、被相続人が死亡をした際にはまずは遺言書の有無を確認する事かと思います。しかし特に被相続人が急死であった場合などには、遺言書を作成したのかわからない、作成してたとしても遺言書の場所がわからない、などの問題もよくあります。遺言書はないと思っていたら、何年もたった後で遺言書が見つかってしまったなんていうケースもあります。

何年もたってから遺言書が見つかってしまった場合に気になるのが、遺言書の有効期限の問題なのではないでしょうか。しかし安心して欲しいのが、遺言書には時効というものはないという事です。何年たっていても、何十年たっていても遺言書の効力というのは有効になります。

ただし既に分配協議がすんでしまっていた場合、その後の家族の平和のためや話がこじれてしまわないために、あえて遺言書を無視するという選択も可能です。相続人たち全員の同意を得る事ができれば、遺言書には従わないという選択は可能であるという事をあわせて覚えておきましょう。

無効の遺言書

無効の遺言書

故人の最後の意思表示である遺言書。実は無効になってしまう場合があることをご存知でしょうか。遺言者が自力で意思表示をすることが難しいと判断された場合や、遺言書の不備という場合もあります。遺言者が小さな子供である場合や、病気で遺言を遺すことが困難であった場合、他人によって強制された場合などについては、当然遺言書は効力を発揮しません。

遺言書がきちんと残っていたとしても、個人で作成し、保管されていたものは偽造や改ざんの可能性を疑われ、トラブルになることが考えられます。遺言書が法的にも遺言書として認められるためには、日付・氏名が記載されていること、押印があること、さらに全文が自書であることが求められます。紙やペンについての制限は特にありませんが、鉛筆で書かれた遺言書は改ざんが容易です。本人以外の者の手が入っていないことの証明が難しく、無用なトラブルを招く危険があるので望ましくないでしょう。なお、自筆で書かれた自筆証書遺言書の場合、遺言書を見つけても勝手に開封してはいけません。家庭裁判所に提出ののち、検認という形で相続人の立ち会いのもと遺言書の開封が行う必要があるため注意が必要です。
相続のトラブルを回避するためのはずが、無効になってしまっては意味がありません。遺言書を作成する際は弁護士など法律の専門家に相談をしておくのも一つの方法です。

ただ、遺言書が時効によって効力を失うことはありません。若いうちに書かれたものであっても、要件を満たしてさえいれば正式な遺言書として扱われますし、遺産の分配もその通りに行われます。亡くなってから何年か経っていたとしても同様です。当サイトでは遺言書の効力について知っておきたい事柄をまとめてご紹介しています。これから遺言書を遺そうという方や、相続人の方にとって役に立つ知識を提供できれば幸いです。